常福寺の御忌と猿喰の遠参り
どんな伝承か
若松区小竹の浄土宗常福寺では、宗祖法然上人の命日に営む御忌法要(三月十四・十五日)、七月二十日の施餓鬼法要、別時念仏をする御十夜法要(十一月二十九・三十日)が行われる。法然上人は建暦二年に京都の知恩院で亡くなり、以前は一月十八日の夜から二十五日まで法要を営んでいた。猿喰では一月二十五日に大里の浄土宗西生寺まで参るのが習わしだった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。