餅をつかぬ家
どんな伝承か
川越市増形の岡田家では、昔、年の暮れに祖先が戦争に出陣したため、餅をつく暇がなかった。そこで餅の代わりに赤飯を用意したという。その故事によって、この家では今でもお供え餅をつくらないと伝えられている。餅をつかぬ家、あるいは正月餅を四日につく家といった同種の伝えは近隣の村々にも見え、いずれも祖先が出陣して暇がなかったことを理由としている。『川越地方郷土研究』第二冊に載る話である。
原典より
増形の岡田家では、昔、暮に祖先が戦争に出陣したため、餅をつく暇がなく、赤飯を代りにした。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成・昭和40年代刊(中巻・歴史伝説))
韮塚一三郎『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』(歴史伝説の巻)を全608話・伝説(土地別の異伝)単位で収録(<解説>・[参考]・和歌・注は本文に内包)。埼玉県下の歴史伝説(塚・城址・古戦場・武将〈新田義貞・畠山重忠・太田道灌ら〉・史跡・寺社縁起等)を、所在地(市町村・字・社寺)と出典(新編武蔵風土記稿・各市町村史等)を付して体系的に集成した中巻。