せんだんの木の下の埋蔵金の歌
どんな伝承か
小川町上横田には、朝日がさし夕日が輝くせんだんの木の下に、あをなわ千房しろ千房、とうたう歌が残り、その木の下には金銀が埋まっていると言い伝えられてきた。あをなわを金、しろ千房を銀と解する読み方には疑いも呈されている。『八和田村誌』は、村内の湯沢の田から古銭三貫目が掘り出された例を挙げ、これこそ言い伝えの宝だろうとし、松山城主が敗戦の際に残していったものではないかとも記している。
原典より
『八和田村誌』は右について、今から三十年前(昭和三十二年より起発)上横田の湯沢の田の中から古銭三貫目を掘り出した。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。