オシマ田
どんな伝承か
昔、成田市奈土の農家に、おしまという嫁がいた。ある年の春、姑に田植えに行けと言われて出かけたが、空は曇り、今にも雨が降り出しそうであった。雷が鳴る前に済ませようと働いていると、雷が鳴り雨が降り出す。雷はおしまが何より嫌いなもので、恐ろしさに道具を片付けて家へ戻ると、姑は怒って「雷ぐらいで帰ってくるな。もう一度行ってこい」と命じた。仕方なく出かけたおしまは、雷が落ちて死んでしまったのか、そのまま戻らなかった。その後この田をオシマ田と呼ぶようになり、地主が代わっても、オシマ田に田植えに行くと必ず雷が鳴って雨が降るという。
原典より
昔、奈土の農家におしまという嫁がいた。—— 大栄町史 民俗編(大栄町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
大栄町史 民俗編(大栄町)
大栄町編『大栄町史 民俗編』を全26話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。