禁裡上臈二人の八丈流罪
どんな伝承か
浮田一件から六年後の慶長十七年、御所に仕えていた上臈二人が八丈島へ流された。二人は十六、七年を島で過ごしたのち、赦されて京へ還っている。この一件は八丈年代記には書き留められているものの、近藤富蔵の流人帳からは省かれていた。記録はその後といえども、わざと公けには残さなかったものがあったのである。当時の遠島はまだ臨時の行政処分にすぎず、人数も僅かで、帳簿らしい帳簿を要しなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第1巻』を全451話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。