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詩仙堂の丈山遺愛の山茶花

所在地京都府京都市左京区一乗寺門口町(詩仙堂)
年代現代(一昨々年)
登場柳田国男、石川丈山
出典定本柳田国男集 第2巻

どんな伝承か

洛北の詩仙堂の書院の縁先に、石川丈山が愛したと伝える山茶花が一本ある。柳田は一昨々年、ちょうど満開の日に訪れ、夕陽の美しいひとときを過ごした。花は純白でやや小ぶりだが、どの枝にもほどよく咲き分かれ、長くこの土地になじんだ姿に見えた。ただ三百年からの木にしては幹は思いのほか太くない。帰って自宅の庭の隅で冷遇していた白山茶花を日当たりのよい窓の外へ移したが、芽出しが遅れて蕾が少なく、かえって気の毒なことになったと柳田は記す。

原典より

洛北詩仙堂の書院の緣さきに、丈山先生の遺愛の樹といふ山茶花が一本ある。—— 定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第2巻』は、柳田国男の紀行と旅の随筆を収めた著作集の一巻である。昭和三年一月の自序に続く「雪国の春」や菅江真澄の日記を読み解く文をはじめ、東北の村々の正月、火と炭、浜の暮らしの見聞、「秋風帖」「東国古道記」、昭和十五年十一月の自序を持つ「豆の葉と太陽」などの紀行を並べる。峠や古道、佐渡・五箇山・熊野などの土地を、住む人の暮らしと信仰から見ようとする文が多い。

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