城中に召された旅役者の萬歳
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どんな伝承か
寛政四年の正月、菅江真澄は松前の大館山の麓、天神社の脇に借宅して冬を越していた。雪が深く、街頭に目立つ行事はなかったが、五日には城中で萬歳を舞わせることになり、折しも来合わせて冬籠りをしていた旅役者の澤田某が、臨時に萬歳となって召し出されたと日記にある。十四日だけは町家にも儀式があり、子供が手に持って唱え言を述べて歩く短い杖を、松前ではゴイハヒ棒と呼んだ。真澄はこれを羽後飛島のヨンドリ棒や越後の道祖神と同じものとみて、雪の国にも必ず持ち込まれた古い方式だろうと想像している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第2巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第2巻』を全331話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。
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松前町の伝承
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