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疫病や獣害で絶えた諸国の村々

所在地静岡県静岡市清水区辻
年代明和九年ほか
登場—
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

地の利に乏しくて村の絶えた地はいくらもある。天草を旅すると山中の松林の中に土窟の跡や石垣がいくつも見られ、宮古八重山の島々にも石で畳んだ屋敷の中に家の無い所があった。伝染病のためである。駿河江尻町の東にあった辻村という村も明和九年に疫病で死に絶え、屋敷地が畑になった。志太郡の奥や遠州榛原郡の奥にも十戸二十戸の小村で亡所になった村があり、あるものは猛獣のためだという。丹波氷上郡黒井村に近い平松も無くなり、因幡八頭郡の中島村、気高郡の雁津村は水害で退転したとある。常陸多賀郡高岡村の西の上田代新田は享保十八年に人口が絶えて村が無くなった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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