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能登・加賀は牛、能登は馬

所在地石川県鹿島郡中能登町能登部
年代明治42年6月(旅中見聞)
登場柳田国男、採録者
出典定本柳田国男集 第3巻

どんな伝承か

六月七日、金沢から八時半の汽車で七尾へ向かう道中の見聞である。河北郡の海岸は広々とした砂地で桃の名所であった。鹿島郡では杉材が産物の一つとされるが、山にも里にもこれという杉の林はない。能登部は古府中の地の北に接する広い台地の原野で、所々に新墾がある。この辺りは馬を産し、加賀は牛、能登は馬と自ずから分かれるようである。党派心は中々強く、どの村にも必ず役場派と非役場派の対立があり、郡役所にも党人の拮抗が見られる。目下は所得税調査委員の選挙のために烈しい競争をしているという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第3巻』は、柳田国男の紀行・日記・随筆を集めた著作集の一巻である。相模・武蔵の村々を歩いた「水曜手帖」、昭和二十三年八月の自序を持つ「北国紀行」、明治四十三年の「五十年前の伊豆日記」、国際聯盟の委任統治委員会に勤めた大正十一年の「瑞西日記」と「ジュネーブの思ひ出 その他」を収める。後半の「菅江真澄」は昭和十七年二月の序を付け、真澄の著述と旅の跡を年を追ってたどり、写真解説を添える。

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馬牛

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