全村ことごとくマタギの村・根子
どんな伝承か
文化二年の八月、真澄は阿仁の川井を出て山村を巡り歩いた。七日には黒滝を見物して松沢村の山奥に入り、山路を越えて森吉村に至る。十日には森吉山に登り、楊木沢という山中の村に泊まった。十二日から十四日は戸鳥内・中村・打戸村・野尻・鳥越村と宿を移し、十五日には菅生・比立内・笑内を過ぎて山を越え、根子村に着いた。この村は全村が「またぎ」であった。地主の佐藤利右衛門の家に宿している。翌十六日には萱草・荒瀬を経て銀山に至り、館岡喜太郎の家に寓した。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第3巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第3巻』を全158話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。