屋久島に残る山人の痕跡
どんな伝承か
日本各地における山人の生息地を尋ねると、北は陸奥と羽前の境の山々や北上川左岸の連山、南は四国の剣山周辺や九州の九重山から霧島山にかけての一帯などが挙げられる。海が交通を遮断するはずの小さな離島でも、屋久島には今なお山人の痕跡があるとされ、離島だからといって山人が住まないとは限らないことを示す例として語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。