隠れんぼの子を攫うカクレジョッコ
どんな伝承か
秋田県雄勝郡では、子どもを隠す怪をカクレジョッコと呼んだ。夜分に隠れん坊をしていると、カクレジョッコに攫われるという。小児を夕方に誘って行く怪物を、多くの地方では隠し神という。丹波の夜久野では暗くなるまで隠れんぼをしていると隠し神さんに隠されるといい、栃木県の鹿沼あたりではカクシンボと呼んだ。神戸ではカクレババといい、路地の隅や家の行き詰まりに隠れ婆がいて捕まえて行くからと、子どもは夕方の隠れんぼを戒められた。柳田は、隠れんぼは今でこそ単なる遊戯だが、もとは信仰と関係があったのではないかと想像している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。