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横須賀から来た六歳の迷子

所在地東京都千代田区(東京駅)
年代近代(大正頃)
登場六歳ほどの女児
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

先ごろ、六つばかりの女の子が神奈川県の横須賀から汽車に乗ってきて、東京駅の付近をうろついているところを警察に保護された。大都会の真ん中では子供が親とはぐれることも多かろうが、これほど幼い子が誰にも怪しまれずに遠くまで来ていたのは珍しい、と柳田は書く。昔の人はこうした例のうち前後の事情が不可思議なものを迷子と呼び、冒瀆を恐れぬ者は神隠しとも呼んだ。野山の多い土地ではこの種の神隠しがことに頻繁で、隠された者の半ばは二度と戻らなかったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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