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越後のミノムシ(蓑火)

所在地新潟県西頸城郡
年代不明
登場—
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

越後で評判の道の怪に蓑虫がある。鼬のしわざだともいう。小雨の降る晩などに火が現れて蓑の端にまとわりつき、払えば払うほど全身を包んでしまうが、熱くはないという。西頸城郡の郷土史稿に載る話で、信濃川の流域にはこの話が多く、ミノボシとも呼ぶ。大勢で歩いていても一人だけにこのことが起こり、ほかの者の目には見えない。雨の滴が火の粉のように見えるのだという説もある。越前の坂井郡でも、雨の晩に野道を行くと笠の雫の大粒のものが光って蓑虫という怪火になるといい、秋田地方ではこれに似たものをテンビと呼んでいる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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怪火

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