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相良の少年、納屋に吊さる

所在地静岡県牧之原市相良
登場十六歳の少年
出典定本柳田国男集 第4巻

どんな伝承か

大正十五年二月の国民新聞に出ていた話である。遠州相良在の農家の十六になる少年が、夜中の一時頃に便所に出たまま戻らない。しばらくすると悲鳴が聞こえるので両親が飛び起きて便所を見たがいない。声を辿って行くと、戸締まりをした隣家の納屋の中に、兵児帯と縄で両手足を縛られ、梁から兎吊りに吊されていた。早速引き下ろして様子を尋ねても、便所の前に行ったところまでは覚えているが、その先は少しも知らないという。納屋には錠が下りており、親たちは捻じ切って入った。周囲は土壁で、何者も近寄った様子が無かったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)

『定本柳田国男集 第4巻』は、柳田国男の著作を集めた定本の一巻である。岩手県遠野の伝承を佐々木鏡石から聞いて書いた「遠野物語」、山に入った人や神隠しを論じた「山の人生」、河童・ひだる神・一つ目小僧・天狗などを扱い妖怪名彙を付す「妖怪談義」を収める。ほかに「山人考」「史料としての傳説」「比丘尼石の話」「山人外傳資料」「『イタカ』及び『サンカ』」「山民の生活」など、山人・漂泊民・妖怪をめぐる論考を併せる。

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