狐に化かされた話 (7)
どんな伝承か
北国分の田島はつが語る。いまの自動車学校がある所に、昔は庚申様があった。平左衛門という人が国分の親戚を訪ねた帰り、その庚申様のところまで来ると、そこを通り過ぎたはずなのに、また同じ所へ出てしまう。「あっ、またここへ来た」と思ってまた歩き出すと、また同じ所へ戻ってしまう。それを何度も繰り返したという、狐に化かされた話である。
原典より
国分新田(いまの北国分)なんかで、祝いごとに招ばれて、帰りにみやげなんかもらって、いっぱいきげんで練兵場のあたりをふらふら歩いてくると、よく狐に化かされたという話は聞きましたね。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。