狐に化かされた話 (14)
どんな伝承か
国分の藤城こうが語る。語り手の祖父が親戚の家に寄ると、昔このあたりには大きな池があってフナなどを飼っており、それを焼いて出し、親戚だからと酒を飲ませて土産に持たせてくれた。それを背負って帰ってくると、狐がみな後からついて来て、風呂敷をばらばらにされてしまう。酔っぱらって家にたどり着いたときには、もらった物はひとつも残っていない。そんなことはずいぶんあった、本当に山の中だったのだからと語る。
原典より
国分新田(いまの北国分)なんかで、祝いごとに招ばれて、帰りにみやげなんかもらって、いっぱいきげんで練兵場のあたりをふらふら歩いてくると、よく狐に化かされたという話は聞きましたね。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。