狐に化かされた話 (15)
どんな伝承か
国分の石橋竹松が語る。狐はよく女に化けるのだという。すぐこちらの爺さんが国分新田に親戚を持っていて、そこへ行く途中で狐に化かされた。酒飲みで、酔っぱらってふらふら歩いていると、いい女が出てきて手を引いてくれたという。爺さんはよくその話をしたそうで、いい気持ちで手を引かれていったのだろうと語り手は言う。この辺りでも、日暮れになると狐が向こうの端を行ったり来たりしていたと語る。
原典より
国分新田(いまの北国分)なんかで、祝いごとに招ばれて、帰りにみやげなんかもらって、いっぱいきげんで練兵場のあたりをふらふら歩いてくると、よく狐に化かされたという話は聞きましたね。—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。