海老天の好きな狐
どんな伝承か
南行徳の小倉わかが語る。浦安の漁師は車海老がとれると、喜んで浦安の「天てつ」という店へ持って行った。そこの主人は値よく買ってくれ、活きのいいうまい天ぷらを揚げたので、東京からもわざわざ食べに来る者がいたという。語り手の父親も好きでちょいちょい食べに行き、家への土産に天ぷらを持ち帰る途中、平らな道なのに山や川ができてしまい〈あれ、へんだな〉と思った。これは狐だと察してその場に坐り、マッチをすって一服したところ、匂いを嫌う狐が離れていったという。
原典より
18 狐の嫁入り20 火つけとタバコ屋稲荷21 タマヤの狐22 新場の狐 (1)〜(2)23 狐に化かされた話 (1)〜(2)24 化け松 (1)〜(5)25 ムジナが化けて出た話26 いっとこ婆さん—— 市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第1集(市川民話の会・市川の伝承民話・昭和55年頃刊)
市川民話の会編『市川の伝承民話 第1集』を全206話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。