上州から流れ着いた流山の赤城山
どんな伝承か
流山市の赤城山の由来。江戸川のほとりにある小さな山で、眺めの良さで知られる。その昔、この下を流れる川が大洪水を起こしたとき、上流にある上州の名高い赤城山の一部が崩れて流れ着き、ここに積もったのだと伝えられ、そのため上州と同じ名がつけられた。二つの山がもとは一つだった証拠として、山頂の赤城神社の境内には上州の赤城山と同じ熊笹が生えているという。神社の太々講の講中は今も毎年六月に上州の赤城山へ参詣しており、流山という地名もこの伝説から生まれたといわれる。
原典より
江戸川のほとりにある小さな山であるが、その眺望のよさは知られている。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
『房総の伝説』は、平野馨が安房・上総・下総の旧三国、ほぼ今の千葉県に伝わる伝説を選んで編んだ資料集である。ホトトギスやワラビの由来、片葉の芦や頼朝の箸の杉、弘法の井戸、将門や八幡太郎の話、坂戸神社の人身御供、証誠寺の狸など、動植物・石・池・地名・家・祭りにまつわる伝説を市町村名を添えて記す。はしがきに示す自然伝説・歴史伝説・信仰伝説の三部に分け、解説や論評を加えずに書き連ね、似た話のある土地も併せて挙げる。