中の瀬のほら貝と印旛沼の主の争い
どんな伝承か
木更津市に伝わる話。東京湾の中の瀬に住む山のように大きなほら貝が、常陸の霞ヶ浦にあるという竜宮を見物しようと旅立った。その途中、印旛沼の主である八千巻大蛇が邪魔をしたため七日七晩の大喧嘩となり、ほら貝は大蛇を相模まで投げ飛ばし、その拍子に猿島ができたという。さらに霞ヶ浦では鹿島の要石と争って敗れ、竜宮行きをあきらめて中の瀬へ戻った。すると猿島が伊豆大島の三原山と組んで仕返しの戦いを挑み、筑波山と鹿野山の仲裁も聞き入れられず、最後は富士山が静かに噴煙を止めたことで、ほら貝と三原山は威圧されて争いをやめたと伝わる。
原典より
これは木更津市に伝わる話である。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。