酒のみ石
どんな伝承か
香取郡干潟町(現旭市)松沢の熊野神社は権現様とも呼ばれ、陰石と陽石が並び立つことから酒のみ石の別名がある。両方の石はともに酒を好むといい、祈願の際に酒を注ぐと、願いをかなえる時にはたちまち吸い込んでしまうと伝える。寛永十一年に陰石が府馬という所へ移された間、松沢と府馬の間の縁談がすべて成立しなかったが、天保二年に陰石が戻り二つの石が並んでからは、そうした不縁もなくなったという。
原典より
香取郡干潟町松沢の、権現様といわれる熊野神社の陰陽石は、別の名を酒のみ石ともいわれている。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。