馬鹿の話
どんな伝承か
増間の馬鹿という昔話も各地に流布している。鴨川市廻塚の苅込さんによれば、むかし観音まいりが盛んだったとき、上小原の人たちがあるところでよそ者たちといっしょになったという。そこでどこから来たかと聞いたところ、ばかで名高い増間からだと答えた。よせばいいのに上小原の人は、そんなら増間にまだばかがいるのかと聞いた。すると相手は、そうだな、お前さんくらいのばかならいっぱいいるよと答えたので、上小原の人は恥をかいたという。自らをばか者と称した裏には、世をしのぶ必要があったからだともいわれている。
原典より
増間の馬鹿という昔話も各地に流布している。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。