もうれん
どんな伝承か
県立銚子高校地理クラブが刊行した『銚子の民話・第二集』にある、銚子沖の漁師に伝わる海の怪異。霧の濃い日や海の荒れている日に漁に出ると、沖の方から『もうれんやっさ、もうれんやっさ』という声がし、やがて船べりに近づいて手を出し『ひしゃくを貸してくれ』という。ひしゃくを貸したら最後、船はたちまち水浸しにされて沈められてしまう。だから、こうしたときはひしゃくの底を抜いて渡せば助かるといい、もうれんとは亡霊のことだと伝えている。
原典より
お盆のころになると海辺では海の怪異がよく語られた。—— 房総の年輪 より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の年輪
編『房総の年輪』を全93話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。