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一〇 かご屋を化かした老剣士

所在地東京都新宿区新宿二丁目
年代江戸時代・宝暦一三年(一七六三)
登場剣術指南の老剣士岩田郷祖軒
出典新宿と伝説
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どんな伝承か

宝暦一三年のことである。新宿に剣術指南の道場をもつ老剣士、岩田郷祖軒という男がいた。本所からの帰りに柳原の古着店でキツネの尻尾を買い、たもとに突っこんで辻待ちのかごに乗った。牛小屋あたりまで来ると、かごかきが震えながら話し合っている。袖口の尻尾を見てキツネが乗っていると思い違いをしているなと察した郷祖軒は、いたずら心から、拙者は三光院の稲荷の脇に住む者だ、さっさと急げと命じた。かご屋はいよいよ薄気味悪がって降りてくれと哀願するので、やむなく降り、一二文を渡し、一文を残して使えばもとに戻ると言い置いて走り去った。のちに郷祖軒はこれを言いふらすうち気がへんになり、狂い死にしてしまったという。

原典より

場所 新宿二丁目(番地不明)時代 江戸時代 宝暦一三年(一七六三)宝暦一三年のことであった。—— 新宿と伝説(新宿区教育委員会) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新宿と伝説(新宿区教育委員会)

新宿区教育委員会編『新宿と伝説』を全62話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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キツネ化かし

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