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将軍家へ瓜を献じた成子坂の名人

所在地東京都新宿区(成子坂)
年代江戸時代(年代不詳)
登場名産真桑ウリ作りの名人、百姓治左衛門
出典新宿と伝説

どんな伝承か

成子坂のあたりは真桑ウリの名産地として知られ、坂に住む百姓治左衛門はその栽培の名手だった。夏になると出来のよい実を選んで将軍家へ献上するのが毎年の習いである。あるとき、いつものように瓜を担いで城門をくぐろうとしたところ、不審な者と見なされて門番に呼び止められた。治左衛門が名を告げると、門番は毎年瓜を届けに来る成子の百姓かと合点して通した。以後は名乗るだけで咎められることがなくなり、大手を振って城内へ入れるようになったという。この土地の瓜はもと四谷で作られ、四谷ウリとも呼ばれていた。

原典より

場所 柏木 成子坂(番地不明)時代 江戸時代(年代不詳)成子坂一帯は、名物の真桑ウリで知られていた。—— 新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

新宿と伝説(新宿区教育委員会・1969年(昭和44年))

『新宿と伝説』は、新宿区教育委員会が昭和四十四年に編んだ区内の伝説集である。カッパが出る坂、四谷怪談のお岩、矢来町の化け石、女幽霊が掘った清水など、牛込・四谷・戸塚大久保・新宿・淀橋柏木落合の各地に伝わる六十二の伝説を、江戸の地誌や随筆などから採って収める。第一章で伝説の分布と型を概説し、第二章では地域別に、各話へ場所・時代・出典・解説・参考書を添える。

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