天女が羽衣を掛けた千葉神社の羽衣松
どんな伝承か
千葉神社の境内に羽衣松と呼ばれる老松がある。伝えによれば、千葉氏全盛の昔、天女がこの地に舞い降りて羽衣を松の上に掲げ、雲霧に乗じて去ったという。この天女は、平将門が相馬の山で出逢い羽衣を奪って夫婦となった天女で、三人の子をもうけ、長子は千葉氏、二子は相馬氏、三子は武石氏の祖となったため、一族は天女を妙見神・産土神として崇めていると伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。