トップ > 千葉県の伝承 > 八千代市

雄の首を抱いた雌鴛鴦と鴛鴦寺の由来

所在地千葉県八千代市村上(鴛鴦寺)
年代伝承
登場智証、平真円、平胤広、仏首の夢告を受けた僧、鴛鴦寺を建てた入道、天文五年の再興者
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

昔のことであるという。この土地に住んでいた阿蘇某が、阿蘇の沼で一羽の鴛鴦の雄を射た。その夜の夢に一人の女が現れ、悲しげに「日くればさてひしものを阿蘇の沼のまこも隠れのひとり寝ぞ憂き」と詠むのを見て目が覚めた。翌朝、沼へ行ってみると鴛鴦の雌が悲しげに浮かんでいる。そこで弓をもって雌を射たところ、雌は雄の首をしっかと抱いていたという。某は改めて哀れを催し、そのために一寺を建立して鴛鴦寺と名づけたという。「佐倉風土記」は、里人の伝えはこの通りだが、「沙石集」はこれを下野国のこととして記していると述べている。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

種別から探す

鴛鴦夢真菰

八千代市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本伝説叢書 下総の巻』の伝承