将門をまつる岩井の国王大明神社
どんな伝承か
坂東市岩井の市街に建つ国王大明神社は、平将門をまつった古い祠だと伝えられる。道路に面した鳥居から拝殿までは二十間ほどあり、古びた瓦葺きの拝殿が本殿につながり、本殿の右手には稲荷を合わせまつる小さな堂がある。神体の像は二尺五、六寸ほどといい、天慶四年から八百年目にあたるとして像を改め、神体として納めたという。将門の本拠地を石井とも岩井とも呼ぶのは、将門の館の役場があった宿だからという説がある。社のそばには将門の厩と呼ぶ場所もあったが、今は失われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))
『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。