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手賀沼の蛇となった法性尼と血盆経

所在地茨城県取手市青山(正泉寺)
年代伝承(北条時頼の時代)
登場法性尼、北条時頼、法性尼の父(最明寺時頼)
出典日本伝説叢書 下総の巻

どんな伝承か

取手町青山の東はずれにある大龍山正泉寺の裏手に、御療法性の墓と呼ばれる五輪塔がある。法性は最明寺時頼の娘で、この寺を建てて尼になったという。ある夜、その尼が住職の夢に立ち、前世の罪で手賀沼の主の蛇となって十六の頭と八万四千の鱗を持ち苦しんでいるので、大般若経を読んで救ってほしいと頼んだ。住職が地蔵講を催すと、夢に八歳の童子が現れ、明朝手賀沼へ行けば竜宮に納めた血盆経を授けると告げた。翌朝沼へ行くと水が急に引いて島が湧き出し、そこに経が一部あった。その場所を一部、島を浮島と名づけ、寺号を正泉寺と改めて女人成仏の道場と称したと縁起に伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 下総の巻(藤澤衛彦・日本伝説叢書・1919年(大正8年))

『日本伝説叢書 下総の巻』は、藤澤衛彦が編著し、大正七年の緒言と大正八年の序を添えた下総国の伝説集である。平将門・佐倉宗吾・真間の手児奈・累などを中心に、千葉県と茨城県西部にまたがる旧下総の城跡・寺社・墓・橋・井戸などにまつわる伝説を、地誌や古記録の引用を交えて収める。緒言で百七十九編を収めると述べ、国名の由来から始めて、話ごとに所在の町村名を付した見出しを立てて並べる。

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