備後芝
どんな伝承か
安房郡勝山町大字下佐久間の海岸に、長さおよそ五間ばかりの芝地がある。海に向かって傾斜し、平らに芝が生えて、筵を敷いたようになっている。伝えて言うには、昔、児島三郎高徳がここに隠遁し、海を隔てて豆相の峰を望み、その背後に富嶽の聳えるさまを喜んで、長くこの地の主となろうと頻りに賞したという。これに応えるものがあったとも、高徳がこの地に居た記念であるともいい、備後芝と呼ばれていると「房総志料」に見える。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。