人骨山の鬼と豆まきの禁忌
どんな伝承か
安房郡鋸南町大崩の畑という地区に伝わる。近くの山には鬼が棲み、毎年一度、村は乙女を生贄に差し出さねばならなかった。それが長く続いたため、山には食われた娘たちの骨が散らばり、人骨山と呼ばれるようになったという。娘たちの祟りで今も木が生えないと伝えられ、人々は恐れて近づかなかった。鬼がいるという言い伝えから、山裾の畑地区では節分に豆をまかない。鬼は外と唱えれば鬼が腹を立て、村里まで人をさらいに来るとされ、年越しにも豆まきを行わないという。
原典より
安房郡鋸南町大崩の畑というところには、次のような話が伝わっている。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。