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吳葉の前

所在地千葉県館山市船形(西行寺)
年代伝承(保延末期・西行の時代)
登場呉葉の前、西行法師、惠心僧都、西行法師、呉葉の前の夫・西行寺を再興した僧、恵心堂(西行寺)の草創
出典日本伝説叢書 安房の巻

どんな伝承か

安房郡船形町の山にある西行寺は、恵心僧都の草創にかかり、もとは恵心堂と呼ばれていたが、後に西行法師が巡錫の折に再興したので西行寺と呼ばれるという。西行はもと佐藤兵衛尉憲清といい、保延の末に呉葉の前を妻としたが、まもなく世を捨てて出家した。残された呉葉は幼い子を病で失うと、自らも髪を落として墨染の衣をまとい、夫の跡を尋ねて東路をたどり、幾年かの後にこの恵心堂へたどり着いて草庵を結んだ。しかし十八の若さで病に倒れた。折しも行脚してこの里に入った西行は、草庵で死を待つ尼に行き合い、なじみの女の最期を知って堂宇を開き、呉葉の墓に松を植えて標としたと伝わる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)

藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。

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