みかり
どんな伝承か
千葉県南房総市白浜町滝口では、十一月二十七日から二十九日までの三夜、村内各所の地蔵堂に男子が参籠する「みかり」という神事が伝わる。この間は村を静かに保ち、夜十時までは外出も物音も慎む。滝口の一軒家の者は「まかつたの嘉平」の子孫と呼ばれ、祭の日に名を呼ばれるとその声に応じて出るという。これは昔、由布津主命がこの地の猪鹿を狩り掃蕩した伝説にもとづき、嘉平は山案内の猟師であったろうと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 安房の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・江戸~明治時代)
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 安房の巻』を全186話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。