川で頭を上げたざんばら髪
どんな伝承か
山形県西置賜郡飯豊町中津川での話。五、六年前のこと、数馬の川へ女の人が一人で洗濯に行くと、川の深いところで水がぶくぶくと泡を立てていた。見ていると、髪をざんばらにしたものが水面から頭を上げた。子供がこんなことをするはずはないと考えて急いで家へ帰り、人に話すと河童だろうというので、皆で捕まえに行ったが、もう影も形もなかったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。