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川で死んだ子とイタコの口寄せ

所在地青森県弘前市大字種市
年代昭和三十九年
登場石川純一郎、調査者
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

青森県弘前市種市での話である。田中という家の中学三年の子どもが、昭和三十九年ごろの春先、宿題の写生に行くと言い残して家を出たまま戻らなかった。探すと近くの川にはまって死んでいた。人々はこれを河童に引かれたのだと言い合った。調査者が田中家を訪ねたのは、ちょうどイタコの口寄せを行う日だった。スイコに捕らえられた仏の霊がイタコに憑き、オシッコサマはこの村に七匹いる、お前が村の先に立って宮を建ててくれれば喜ぶし水神も人を取らなくなる、さもなければ三年のうちにまた人を取る、と告げたという。溺死の原因も、この先誰に水難が及ぶかも、イタコやカミサマの託宣によって知られるのだと記されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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