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御岳参りの帰りに憑いてきた狼

所在地東京都府中市
年代現代
登場鹿島シン
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

農家の者が、遅い時季に雹が降らぬようにと御岳山へ参りに行った。ところが帰ってくると、何かが後をついてきていたという。それを近所の人が見ていて、あれは狼だと言った。夜になるとすさまじい声でうなるので恐ろしくてたまらず、小金井の家の裏手に小さな宮を建てて祀った。祀ったのは山の神だという。そこは近寄りがたい場所だった。祭りは二月十五日で、今も続いており、御神酒を上げて騒ぐだけの素朴なものだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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