③ 榛名講
どんな伝承か
下貝塚では親の代から榛名山を信仰し、雹よけのお札を受けてきた。この辺りは梨の産地で、雹が当たると売り物にならなくなるため、雹を避けてもらおうと神社に参ってお札をいただき、家の神棚に飾る。部落の四隅を「四角」と呼び、そこに大きなお札を立てる。三月二十八日から三十日にかけて代参し、四月八日には行った人と部落の農家が集まって祈禱を行うという。
原典より
家の親達あたりから榛名山を信仰していてサ、神社へお参りしてサ、お札今でもあるけど。—— 市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
市川の伝承民話 第2集(市川民話の会・市川の伝承民話・1981年(昭和56年))
『市川の伝承民話 第2集』は、市川民話の会が昭和五十六年に発行した民話資料集である。千葉県市川市の曽谷・宮久保・下貝塚と行徳の古老から聞き取った、狐や狢に化かされた話、火の玉、伝説、昔話、唄、暮らしの禁忌や苦労話を、方言を残した語り口のまま記録している。世間話・伝説・昔話・唄・生活譚の五部を地区別に並べて各話の末に話者と記録者を記し、巻末に語り手の紹介、話者と採訪者の名簿、採訪記、あとがきを付す。