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布団の火を知らせた飼い猫

所在地福島県喜多方市
年代現代
登場竹内智恵子、体験者・報告者
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

喜多方市の語り手が小学校五年生であった昭和一五年の話である。こたつで寝ていたところ、布団の端が火の中に入って燃え出したが、本人は気づかなかった。飼っていた猫が夜中にうるさく鳴き、母の部屋と語り手の部屋を行ったり来たりした。そのうち焦げる臭いがして、母が部屋をのぞくと煙がもうもうと立ち、猫は狂ったように騒いでいた。気づいた時には足から膝まで焼けていて、改めてその恐ろしさを知ったという。この猫は毎日、門の所まで学校の送り迎えをしてくれた。末子の語り手は猫を妹と思い、家人によれば猫の方も語り手を妹と思っていたようだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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