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別れを告げに来た隣家の猫

所在地神奈川県秦野市
年代昭和六二年
登場尾沢徳太郎
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

昭和六二年一〇月二六日のこと。秦野市の尾沢家では、西隣りの猫が毎朝訪れ、早朝トイレに起きると鳴いて入口までついてきて、朝食もたいていこの家で食べていた。その日の午前三時半頃、トイレに起きると、その猫が積んだ新聞紙の上にいて、いつもより低い声で「ニャー」と鳴いた。だがついて来ずに外へ出て行ったので変だと思った。朝も来ず、夕方に東隣りの奥さんから猫が死んでいると聞いて行ってみると、その猫だった。別れに来たのだと思ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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