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三度捨てても帰ってきた三毛猫

所在地東京都江戸川区
年代昭和一五年
登場波木井やよい
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

昭和一五年頃の祖父の体験談である。三毛猫が我が家の縁の下に住みついたが、「子ネコが増えるといやだ」という母の言葉で、猫を捨てることにした。はじめは歩いて川向うへ行って捨てた。ところがその日のうちに帰ってきた。今度は自転車で行き、一〇分のところ、三〇分のところ、一時間のところと、だんだん遠くへ行って捨てたが、三回とも同じようにやっぱり帰って来た。とうとう根負けして、家の中で飼うことになってしまった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 10 狼・山犬、猫』は、松谷みよ子が日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きで全国から集めた話を編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、狼への畏れと信仰、送り狼や千匹狼、化け猫や猫の踊り、戦中の猫の供出、水洗トイレを使う猫までを収める。序文と各章の前文に続いて「狼・山犬」「猫」の二章を主題別の節に分け、各話例の後に類話の採集地・話者・出典を「分布」として並べる。

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