昭和二〇年頃、私の祖母は一人暮らしをしていた
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どんな伝承か
昭和二十年頃、群馬県前橋市で一人暮らしをしていた七五歳の祖母は、戦中戦後の食糧難にあえぎながら庭を畑にして気丈に暮らしていた。祖母のかわいがっていた猫「ミイ」は、近所の戦争成金の軍関係の建築屋の家から鯛やハムの丸ごとをくわえて帰ってくるようになった。その家は高い塀に囲まれ、闇物資でぜいたくな暮らしをしていたという。ミイはそこへ台所口から忍び込んでは食べ物を持ち帰り、半分ほどを自分で食べ、残りを祖母が食べ終えるまでじっと見守っていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)
松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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前橋市の伝承
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