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興行の翌晩に芝居をまねる狸

所在地徳島県美馬市美馬町川原(小長谷)
年代現代
登場—
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

美馬郡郡里村(現美馬町)の字川原で芝居や浪花節を興行するときは、少し小高い小長谷という所に小屋を建てて行った。ところが興行が済んだ晩の次の晩から、附近の狸が集まってそっくり同じ真似をする。旧劇なら旧劇で太鼓や鉦、拍子木の音がドンチャン、カタカタと在所中に響き渡り、浪花節なら三味線の音につれて浪花節独特のさびた声が聞こえる。誰一人知らぬ者がないほどよく響くのに、音を慕って芝居小屋の跡へ行ってみると何もない。一定の距離をおいて聞くと、ちょうど小屋のあった辺りと思われる所から聞こえてくるのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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芝居小屋拍子木三味線の音

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