渡り廊下の古い写真に浮かぶ顔
どんな伝承か
岡山県倉敷市の学校の話。渡り廊下に写真がたくさん貼ってある。そのなかにまだ古かった頃の学校の写真があり、生徒はみんな写っていないのに、人の顔だけが薄く写っていた。友だちはそれを、亡くなった校長先生に似ていると言ったという。十歳の女子が語った学校の怪談である。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。