八王子の駅名を我が名と聞いた男
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どんな伝承か
西津軽郡のある村に梶浦男治という人がいた。男治は大百姓で暮らしがよかったので、大正四年、第一回の大正博覧会を見物に上京した。第一会場は東京、第二会場は八王子にあり、第一会場の見物を終えた男治は上野から八王子駅へ向かった。汽車が八王子駅に止まると駅員が「八王子、八王子」と告げた。男治には八王子と聞こえず「王子」とだけ聞こえたので、東京の人はどうして自分のことを覚えていて呼ぶのだろうと思い、「ハイ」と大声で返事をした。満員の客は大笑いしたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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