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猿股の名を忘れたおひさばあさん

所在地宮城県石巻市雄勝町水浜
年代現代
登場おひさ、岩崎としゑ、体験者の老女、話者
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

その昔、買い物には一日がかりで水浜の方から石巻まで歩いた頃の話。おひさばあさんという足まめな人が用足しに出るとき、息子からふんどしの代わりにはく猿股を買ってきてくれと頼まれた。石巻へ行く近道の中水で知り合いにばったり会い、長話をするうちに猿股という言葉を忘れてしまった。呉服屋に入って「かりまじめけらい」と言い、番頭と押し問答になった末、ふんどし代わりにはくものだと説明してようやく猿股が出てきた。ばあさんは知らん顔で息子に猿股を渡したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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