杉の木にぶつかって遊ぶ火の玉
どんな伝承か
山形県及位から来ていた少女の話。大学の調査で及位に通い、村の民俗に詳しい大島広志氏が、火の玉なんていないよねと言うと、少女は事もなげに、そんなことはない、村では火の玉が杉の木にぶつかって遊んでいると答えたという。松谷みよ子は、人魂や火の玉の存在については、研究者の知識もそこで生まれ育った少女の実感には及ばないと書き留めている。
原典より
一、死ぬ前に出た火の玉死ぬ前に出た火の玉二、死んだ時出た火の玉死んだ時出た火の玉三、死んだあとに出た火の玉死んだあとに出た火の玉第三章 ぬけ出した魂ぬけ出した魂考—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。