田の草取り中に通り過ぎた酒屋の隠居
どんな伝承か
明治四十年ごろ、青森県弘前市でのこと。田の草を取っていると、白い浴衣姿の酒屋の隠居がそばを通り過ぎていった。ところが後で聞くと、隠居はちょうどその時刻に息を引き取っていたという。
原典より
死ぬ時姿などを見せるあとがき「現代民話考」夢の知らせとあの世へ行った話は、最初一つにくくって、雑誌『民話の手帖』七号によって広く問いかけたものであった。—— 現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。