顔から血を流す若者の正夢
どんな伝承か
香川県高松市の話である。私の姉は伊吹島に生まれ育った家のことが気にかかるのか、何かにつけてよく正夢を見る。ごく最近のこと、姉は若い男の子が顔から血を出している夢を見た。各地に分かれて住む弟たちのことが気になり、方々へ連絡をとったが、みな異常はなかった。ところがしばらく経ってから、次妹の息子である高校生が、自転車で自動車と接触し、怪我はなかったものの、鼻血で顔が真っ赤に染まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。