連絡船沈没を告げた火の玉の行列
どんな伝承か
昭和二十一年三月のこと。雄勝町は細長い町だが、火の玉の行列がぞろぞろ、ぞろぞろと、毎晩のように寺へ向かって行った。おかしいなと思っていると、二十三日に金華丸という連絡船が沈没し、雄勝の人が大勢死んだ。天雄寺への葬式の行列は、町のはしからはしまで続いたという。埋葬が終わると、火の玉はばったり出なくなったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。